シルバーカーはどう選ぶ?軽さ・買い物・押し手高さで3商品を比較

明るい日本の玄関に置いた、淡いセージ色のバッグ付きシルバーカーと外出用の靴

「外出の途中で休めるものがほしい」「買い物袋を持つとふらつく」。そんなときに候補になるのがシルバーカーです。ただし、見た目が似ている歩行車とは、支えられる範囲が違います。

先に確認したいのは、本人がシルバーカーへ体重を預けなくても自分で歩けるかどうかです。自立して歩ける人が使うなら、持ち上げる場面が多い人は軽量型、買い物中心ならカゴを載せやすい型、背が高く前かがみになりやすい人は押し手を高くできる型が候補になります。

目次

先に結論:歩行状態を確認してから、外出目的で選ぶ

自分で歩けて、持ち運びが多いなら軽量・コンパクト型

車へ積む、玄関で持ち上げる、電車で移動するといった場面では、本体の重さと折り畳み寸法を優先します。軽いほど収納や座面は小さくなる傾向があるため、座りやすさも実機で確認します。

買い物と休憩が中心なら、バッグと座面が大きい型

買い物カゴを載せたい場合は、カゴ受けの有無と載せ方を確認します。自宅の玄関、店内通路、レジまわりを通れる本体幅かも測りましょう。

背が高く前かがみになるなら、押し手高さの上限を確認

押し手が低すぎると姿勢が崩れやすくなります。数値だけで決めず、靴を履いて自然に立ち、前方を見ながらブレーキを握れる高さを本人に試してもらいます。

手すりにつかまらないと歩けない人や、歩行に介助が必要な人にはシルバーカーは向きません。歩行車、杖、車いすなどを含め、福祉用具専門相談員、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャーへ相談してください。

軽量型、買い物向け、高い押し手の違いが分かる一般的な3台のシルバーカー

シルバーカーと歩行車は、支える役割が違う

シルバーカー:自立歩行できる人の外出と荷物運びを補助

製品安全協会は、シルバーカーを、自立歩行できる主に高齢者が屋外での移動や買い物などの運搬に使う製品としています。疲れたときに座れる製品もありますが、体重を預けて歩くための道具ではありません。

  • 荷物を運びながら外出したい
  • 途中で短く休める座面がほしい
  • 自分の足で安定して歩ける
  • 段差や傾斜では慎重な操作が必要

歩行車:グリップや肘当てで体を支えて歩く

歩行車は、歩行の安定や支持のために使う機器です。グリップや肘当てなどへ体重をかけて移動する点が、シルバーカーと異なります。

  • 歩くときに体の支えが必要
  • ふらつきや足腰の状態に合わせたい
  • 専門職と高さや使い方を調整したい
  • 介護保険の対象になる場合はケアマネジャー等へ確認する

購入前に確認したい5つのポイント

01 本人がブレーキを握り、駐車ブレーキを掛けられるか

握る力だけでなく、左右の手の動かしやすさ、レバーまで指が届くかを見ます。座る前には平らな場所で駐車ブレーキを掛ける操作が必要です。説明を聞くだけでなく、本人が何度か試します。

02 押し手高さが体格に合うか

調節範囲へ身長だけを当てはめるのではなく、普段の靴を履いて押します。肩に力が入りすぎないか、前かがみにならないか、前を見て歩けるかを確認してください。

03 通る道と本体幅が合うか

玄関、門、エレベーター、店内通路など、狭い場所を実測します。段差、傾斜、砂利道、側溝、踏切がある経路では、家族や専門職と安全な通り方や別の経路も考えます。

04 持ち上げる人に無理のない重さか

本体重量に加えて、バッグや荷物を入れた状態も考えます。車へ積むときは荷物を先に出し、本人が無理に持ち上げる使い方を避けましょう。

05 座面と収納は目的に合うか

座面の幅・奥行き・高さと、足裏が地面につくかを確認します。買い物カゴを載せる場合は、対応の有無と積載条件を取扱説明書で確認し、ハンドルへ袋を掛けません。

試すときは、いつもの靴と荷物で確認する

  1. 平らで広い場所から始める:折り畳み部と高さ調節部が固定されていることを確認します。
  2. まっすぐ歩く:押し手が遠すぎないか、足が車体へ当たらないか、前を見て歩けるかを見ます。
  3. 曲がって止まる:前輪キャスターの設定を変え、曲がりやすさと直進しやすさを試します。
  4. ブレーキを使う:歩行中のブレーキと駐車ブレーキを区別し、少ない力で確実に操作できるか確認します。
  5. 荷物を入れてもう一度歩く:予定する重さの範囲で、ハンドル操作や安定感が変わらないか見ます。

国民生活センターは、実際にキャスターの動きやブレーキの効きを試し、使用目的と必要な補助の程度に合う商品を選ぶよう案内しています。贈り物として家族だけで決めず、できるだけ本人が試せる販売店や福祉用具の相談先を利用しましょう。

玄関から平らな歩道とエレベーター入口までの経路に置いた一般的なシルバーカー

軽量・買い物・高い押し手で選ぶ3商品の比較

同じ幸和製作所の現行公式ページで仕様を確認できる3商品を、用途の違いで選びました。いずれも電源不要です。商品数をそろえるためではなく、持ち運び、買い物と休憩、背の高い人という判断軸を分けています。

商品 選ぶ場面 使用時寸法 押し手高さ 本体重量
テイコブナノン DX CPS02 持ち運び・収納を優先 幅41×奥行51.5cm 71〜88cm・8段階 約2.7kg
ポーチ・バッグ除く
カゴノアL SLT08 買い物カゴ・低い座面を重視 幅52×奥行60.5cm 82〜94cm・5段階 約6.7kg
スタッグ US06 高めの押し手を重視 幅51.5×奥行55.5cm 81.5〜96.5cm・7段階 約4.9kg

総合的に選びやすい・軽量重視

幸和製作所 テイコブナノン DX CPS02

向いている人

車へ積む、公共交通機関を使う、玄関で持ち上げるなど、持ち運びと収納を優先したい人。

約2.7kgで、折り畳むと奥行24.5cm、高さ63cmになるコンパクト型です。座面とポーチ、バッグを備えています。

  • 押し手高さ71〜88cmを8段階で調節
  • 座面は幅27×奥行19.5cm、座面高さ48cm
  • 小さい座面と収納が本人の目的に足りるかを確認
メーカー・品番
幸和製作所
CPS02
使用時
幅41×奥行51.5×高さ71〜88cm
JAN
4938765333452
ワインレッド

注意点:本体重量はポーチとバッグを除くメーカー参考値です。持ち上げやすさだけで決めず、座面の狭さ、荷物を入れたときの重さ、押し手高さも実機で確認してください。

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買い物・休憩のしやすさ重視

幸和製作所 カゴノアL SLT08

向いている人

買い物カゴを載せる機能と、幅33×奥行27.5cmの座面、39cmの低めの座面高さを重視したい人。

スタンダードタイプの大きめ車体です。持ち運びよりも、買い物と途中の休憩を中心に考える場合に向きます。

  • 買い物カゴを載せられるメーカー設計
  • バッグ寸法は幅29.5×奥行33.5×高さ18.5cm
  • 使用時幅52cm、重量約6.7kgを置き場所と経路に照合
メーカー・品番
幸和製作所
SLT08
使用時
幅52×奥行60.5×高さ82〜94cm
JAN
4938765006370

注意点:今回の3商品の中では最も幅が広く重い製品です。買い物カゴの載せ方、積載条件、座るときの駐車ブレーキ操作を取扱説明書と現物で確認してください。

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背の高い人・押し手高さ重視

幸和製作所 スタッグ US06

向いている人

一般的な押し手位置では前かがみになりやすく、81.5〜96.5cmの高めの調節範囲を本人に試したい人。

押し手高さを7段階で調節できるミドルタイプです。軽量型より広い車体と座面を備えています。

  • 押し手高さの上限は96.5cm
  • 座面は幅26×奥行23cm、座面高さ47cm
  • 折り畳み時も幅51.5×奥行30.5×高さ88cm
メーカー・品番
幸和製作所
US06
使用時
幅51.5×奥行55.5×高さ81.5〜96.5cm
JAN
4938765101518

注意点:高くできることだけで適合は決まりません。肩、肘、手首に無理がなく、ブレーキを確実に握れる高さを実機で試してください。収納場所も先に測ります。

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選び方のポイント

持ち上げる場面が多い

テイコブナノン DXを候補にし、荷物を入れた状態と小さめの座面も確認します。

買い物と休憩が中心

カゴノアLを候補にし、カゴの載せ方、本体幅、座面高さを本人と確かめます。

押し手が低いと前かがみになる

スタッグを候補にし、普段の靴で歩いて高さとブレーキ操作を合わせます。

安全上の注意シルバーカーへ体重を預けないと歩けない場合は使用を続けず、歩行車などを専門職へ相談してください。段差を無理に越えず、踏切は線路に対して直角に横断し、エスカレーターでは使用しません。使用前にはタイヤ、フレーム、折り畳み部、ブレーキに異常がないか確認してください。

家の中だけで決めず、よく使う道を一緒に歩いてみる

店内では扱いやすくても、自宅前の傾斜や道路の段差で操作しにくいことがあります。購入後はまず、交通量の少ない平らな場所で家族と試し、いつもの店までの経路を短い区間から確認しましょう。

以前は使えていても、足腰の状態、視力、握る力は変わります。押す姿勢が崩れる、ブレーキ操作が遅れる、シルバーカーへ体を預けるようになったときは、買い替えだけで済ませず、福祉用具専門相談員や理学療法士、作業療法士へ相談してください。

まとめ

シルバーカーは、自立して歩ける人の外出や荷物運びを助ける道具です。持ち運びなら軽さ、買い物なら本体幅・バッグ・座面、背が高い人は押し手高さを中心に候補を絞ります。

最後は本人が、普段の靴でキャスターとブレーキを試してください。体重を預ける支えが必要なら、シルバーカーではなく歩行車などを専門職と検討しましょう。

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参考にした情報

確認日:2026年9月11日。商品仕様や販売状況は変わる場合があります。購入時にはメーカー公式情報、取扱説明書、現物表示を確認してください。

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