介護用の呼び出しベルはどう選ぶ?電源・光・身につける、3商品を比較

寝室のベッド脇に押しボタンがあり、隣の居間に受信器を置いた明るい室内

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「別の部屋にいると、呼ばれても気づけない」「夜中に起きたとき、声だけでは届きにくい」。そんなとき、ボタンを押すと家の中の受信器が鳴るワイヤレス呼び出しベルが役立つことがあります。

先に見るのは通信距離の数字ではなく、本人が無理なく押せる位置と、家族がいつも気づける受信方法です。固定するボタン、光でも知らせる受信器、身につけられる発信器では、向く場面が違います。

この記事では、在宅介護での使い方、購入前の確認点、役割の異なる3商品をわかりやすく紹介します。

目次

先に結論

寝室やトイレなど決まった場所から呼ぶなら、固定式の押しボタン

ベッド脇やいつも座る場所など、本人の手が自然に届く位置へ置けるタイプが基本です。送信器を増設できる製品なら、呼び出す場所が増えても同じ受信器へまとめられます。

テレビや家事の音で聞き逃しやすいなら、光でも知らせる受信器

音だけで気づきにくい家庭では、フラッシュや送信場所ランプがあるものが候補です。電池式の受信器は置き場所を変えやすい一方、電池切れを家族が管理する必要があります。

家の中を移動する人には、身につけられる発信器

ペンダント型なら、決まった場所へ戻らず手元から押せます。ただし、首ひもが動作の邪魔にならないか、入浴や着替えを含めて無理なく身につけられるかを本人と確認します。

ベッドから手を伸ばしやすいサイドテーブルに置かれた白い押しボタン

呼び出しベルは「家族へ知らせる補助」として使う

家庭向けワイヤレスチャイムの取扱説明書には、報知・連絡用品であり、生命に関わる緊急呼び出しには使えないとする注意があります。ボタンを押しても、介護者が外出中、入浴中、就寝中ならすぐに対応できないことがあります。

ひとりになる時間が長い方、急変の可能性が高い方、転倒するとボタンへ手が届かない可能性がある方は、呼び出しベルだけに頼らない計画が必要です。自治体によっては、24時間の受信センター、救急要請、駆けつけに対応する緊急通報装置を貸与しています。利用条件は住んでいる自治体の高齢福祉窓口へ確認してください。

呼び出し方は「置く」「光らせる」「身につける」の3つで考える

01 手が届く場所へ押しボタンを置く

ベッド柵へ無理に固定せず、寝た姿勢と座った姿勢の両方から手が届くかを確認します。ボタンを見つけにくい方には、背景と色の差が分かりやすい位置が向きます。

  • 呼び出す場所を決めやすい
  • 両面テープやねじで固定できる製品がある
  • 本人が移動すると手元から離れる
  • 固定後も姿勢を変えて押せるか確認が必要

02 受信器を音と光が届く場所へ置く

介護者が長くいる場所へ置き、テレビ、換気扇、洗濯機を使っているときにも気づけるか試します。聞こえに不安がある場合も、光だけで十分とは限らないため、視界に入る向きが大切です。

  • 音と光を組み合わせて気づきやすくできる
  • 電池式なら家の中で移動しやすい
  • AC電源式は置ける場所がコンセント付近に限られる
  • 消音設定のままになっていないか確認が必要

03 発信器を身につける

家の中を自分で移動する方は、ペンダント型を手元に保つ方法があります。衣服や歩行補助具へ引っかからないか、本人が嫌がらず続けられるかも含めて選びます。

  • 居場所が変わっても手元から押しやすい
  • 置き忘れを減らせる
  • 着替えや就寝時の扱いを決める必要がある
  • 防沫でも入浴中に使えるとは限らない

購入前に見る5つのポイント

01 本人がいつもの姿勢で押せるか

指先の力だけでなく、手を伸ばせる範囲、ボタンの見つけやすさ、押したことをランプで確認できるかを見ます。壁へ固定する前に、仮置きして数日試せると安心です。

02 受信器の電源と持ち運び

電池式は置き場所を選びやすく、AC電源式は受信器の電池交換を減らせます。電池と外部電源の両方に対応する製品もありますが、アダプターやUSBケーブルが別売の場合があります。

03 音量だけでなく、光と送信場所の表示

大きな音が本人を驚かせる場合や、介護者が聞き取りにくい場合があります。音量調整、消音、光の通知、どこから押されたか分かる表示を、暮らし方に合わせて選びます。

04 実際の家で電波が届くか

メーカーの通信距離は、障害物のない見通し環境での目安です。鉄筋コンクリートの壁、金属製の扉、階をまたぐ設置などでは短くなることがあります。使う場所すべてで呼び出し試験を行ってください。

05 水まわりの条件と電池交換

「防沫」「防まつ」「防水」は同じではありません。浴室内や大量の水がかかる場所では、対応等級と取付方法を取扱説明書で確認します。電池交換日は家族で共有し、電池切れ表示が出たら早めに交換します。

設置したら、生活音がある状態でも呼び出し試験をする

送信器と受信器を登録したら、寝室、トイレ、居間など、実際に押す場所を一つずつ回ります。扉を閉め、テレビや換気扇を普段どおり使い、家族が気づけるかを確かめます。

押す本人にも、ボタンを押したあとの流れを説明します。「押したら家族が返事をする」「反応がなければもう一度押す」など、簡単な合図を決めておくと迷いにくくなります。緊急時は家族が119番へ通報できるよう、住所や連絡先も分かる場所へまとめてください。

居間と台所から見やすい棚に置かれた光る呼び出しベルの受信器

在宅介護で選び分けやすい呼び出しベル3商品の比較

増設性と電源の選択肢があるELPA、光で気づきやすく受信器を移動しやすいオーム電機、発信器を身につけられるPanasonicを比べます。いずれも通話機能や受信センターへの自動通報機能はありません。

商品名 位置づけ 受信器の電源 見通し距離 主な強み
ELPA EWS-S5030 総合的に選びやすい 単3形×3本
または別売ACアダプター
約120m 送信器8台まで、20音
オーム電機 OCH-SET22-BLUE 手軽さと光通知 単3形×3本
またはMicro USB給電
約100m 光フラッシュ、消音
Panasonic ECE156K 機能性と身につけやすさ AC100V 約40m 防沫型ペンダント発信器

目的別の3選

通信距離は見通し環境での目安です。購入後は、実際の設置場所で必ず動作を確認してください。

1

総合バランス

ELPA 受信器+押ボタン送信器セット EWS-S5030

受信器の電源を電池と別売ACアダプターから選べ、呼び出す場所を増やしやすいセットです。

  • 受信器1台へ送信器を8台まで登録
  • 送信器ごとに20種類の報知音を設定可能
  • 送信器・受信器の電池交換時期をランプで表示
向いている人

寝室、トイレ、居間など呼び出す場所を増やし、音で場所を区別したい家庭。

型番
EWS-S5030
送信器
IPX4
JAN
4901087213917

注意点:電池とACアダプターは別売です。送信器は防沫形ですが、大量の水が直接かかる場所には設置できません。

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2

手軽さ・光通知重視

monban CUBE 押しボタン送信機+光フラッシュ電池式受信機 OCH-SET22-BLUE

音と光で知らせ、受信器を電池またはUSB給電で使える、置き場所を変えやすいセットです。

  • 光フラッシュと送信場所お知らせランプ
  • 4段階の音量とミュート機能
  • 受信器1台へ送信器を4台まで設定
向いている人

生活音で呼び出しを聞き逃しやすく、受信器を居間や台所へ移して使いたい家庭。

型番
OCH-SET22-BLUE
送信器
IP44
JAN
4971275805224

注意点:USBケーブルとACアダプターは付属しません。ペースメーカーや特殊な医療機器の近くでは、公式注意事項に従い送信器を1m以上離します。

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3

機能性・身につけやすさ重視

小電力型ワイヤレスコールペンダント発信器セット ECE156K

卓上受信器と防沫型ペンダント発信器のセット。移動中も発信器を手元に置きやすい構成です。

  • 約40gのペンダント発信器を付属
  • 受信器は音と4つの用件ランプで報知
  • 対応する発信器を最大30台まで登録可能
向いている人

家の中を移動する本人が、決まった場所へ戻らず手元から家族を呼びたい家庭。

型番
ECE156K
受信器
AC100V
JAN
4547441335262

注意点:通話機能はなく、受信器の音と光を切ることはできません。ペンダント発信器は防沫型ですが、入浴用途ではありません。

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選び方のポイント

呼び出す場所を増やしたい

送信器を8台まで登録でき、報知音を場所ごとに変えたいならELPAが候補です。

光で気づきたい

フラッシュと送信場所ランプ、消音を使い分けたいならオーム電機が候補です。

発信器を身につけたい

家の中を移動するときも手元から押せるようにしたいならPanasonicが候補です。

安全上の注意呼び出しベルは、救急機関や24時間受信センターへ自動通報する機器ではありません。本人が押せない場合や家族が応答できない時間も考え、必要に応じて自治体の緊急通報サービスや別の連絡手段を組み合わせてください。

固定する前に、本人と家族で数日試す

使いやすそうな位置でも、横になったときは手が届かない、夜はボタンが見つからないことがあります。最初は落下しない範囲で仮置きし、朝、昼、夜の姿勢から押してみましょう。

家族側も、受信器をいつ持ち運ぶか、電池を誰が交換するか、呼び出しに気づいたらどう返事をするかを決めておきます。仕組みを増やしすぎず、本人が迷わず押せて、家族が無理なく点検できる形が続けやすい選び方です。

まとめ

介護用の呼び出しベルは、通信距離の長さだけでなく、本人が押せる位置と家族が気づける方法で選びます。

決まった場所なら固定式、生活音が多いなら光付き、家の中を移動するならペンダント型が候補です。

まず実際の部屋で呼び出し試験を行い、ひとりになる時間や急変への備えが必要なら、自治体の高齢福祉窓口へ緊急通報サービスも確認してください。

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